みどころ1

100年におよぶ戦国時代を網羅する、歴史ファン必見の展覧会!

 日本における戦国時代は、享徳3年(1454)に関東で始まった「享徳の乱」、応仁元年(1467)に京都で勃発した「応仁・文明の乱」をきっかけに始まります。そして天正元年(1573)の織田信長による将軍・足利義昭追放の頃を安土桃山時代の始まりとすることから、教科書などではこの頃を戦国時代の終わりとしています。本展は、この100年あまりに及ぶ時代を網羅的に紹介するこれまでにない展覧会です。

みどころ2

北条早雲、毛利元就、上杉謙信、織田信長、そして狩野派絵師ら、時代を生きた人々の「夢」に迫る。

 列島各地で台頭した個性際立つ戦国武将たち、そして時の権力者たちのために作品を描き続けた初期の狩野派絵師や様々な文化人など、戦国時代には、自らの夢を追い求めた人々が数多く存在します。本展では様々な資料を元に、激動の時代を逞しく生きた人々の「夢」が何であったかを追い求めます。

みどころ3

全国各地の貴重な歴史資料、美術工芸品を一堂に展示。

 室町幕府の衰退は、列島各地で有力大名の領国強化を加速させました。その中で、絵画や茶の湯など、京都で成熟した文化が各地へもたらされ、新たな地域文化として再生産されました。本展では、日本全国に伝わる貴重な歴史資料や美術工芸品を一堂に展示。戦国時代が文化的、経済的に実り多き時代であったことを叙述します。

戦国時代の武将・将軍
伊勢宗瑞(?~1519) 重要文化財《北条早雲像》 神奈川・早雲寺蔵

伊勢宗瑞

武田信玄(1521~1573) 《武田信玄像》 東京都江戸東京博物館蔵

武田信玄

上杉謙信(1530~1578) 《上杉謙信像》 米沢市上杉博物館蔵

上杉謙信

織田信長(1534~1582) 《織田信長像》 京都・大雲院蔵

織田信長

斎藤道三(?~1556) 重要文化財《斎藤道三像》 岐阜・常在寺蔵

斎藤道三

尼子経久(1458~1541) 《尼子経久像》 山口県立山口博物館蔵

尼子経久

三好長慶(1522~1564)

三好長慶

浅井長政(1545~1573)

浅井長政

足利義輝(1536~1565)

足利義輝

毛利元就(1497~1571)

毛利元就

伊達稙宗(1488~1565)

伊達稙宗

第1章 合戦 -静寂と喧騒-

戦国時代。
武将たちはどのように戦っていたのか。
戦場の光景はどのようなものであったのだろうか。
武器を交わすことだけが戦場ではない。軍旗がはためく陣中には兵士の生活があった。
また、戦闘の指揮には法螺貝や軍鐘が用いられ、
突き進む軍勢の雄叫びや地響きとともにさまざまな音が轟いていたであろう。
戦場の静寂と喧騒を伝える、これらの戦道具からは合戦のリアリティを、
より豊かに感じることができる。

《川中島合戦図屏風》

《川中島合戦図屏風》

19世紀 福井・勝山城博物館蔵
展示期間:2017年1月2日(月)~1月29日(日)

《地黄八幡旗指物》

《地黄八幡旗指物》

16世紀後半 長野・真田宝物館蔵
展示期間:2017年1月2日(月)~1月29日(日)

国宝《上杉家文書 関東幕注文》

国宝《上杉家文書 関東幕注文》

永禄4年(1561) 米沢市上杉博物館蔵
展示期間:1月2日(月)~1月29日(日)

上杉謙信の関東初出兵に集まる期待。
参陣した関東の諸将の名が書かれる。

《法螺貝》

《法螺貝》

16世紀 長野・真田宝物館蔵

軍勢を鼓舞した、真田家伝来の戦道具。

第2章 群雄 -翔けぬけた人々-

戦国武将の名前を見たり、聞いたりしたとき、まず頭に浮かぶのはその顔ではないだろうか。
私たちは教科書で見るような、広く知られた肖像画によって武将のイメージを形作っている。
一方でそれとは異なる肖像画もあったりする。
そのイメージは一つとは限らない。武将のすがたは、そのゆかりの品々にも現れる。
肖像画の伝わらない武将はいうまでもなく、時には肖像画をも超えて、
それがその象徴になることもある。甲冑や武器はその代表であろう。
それには外見だけではなく、武人としての理想や思考を見出すこともできる。

《泥足毘沙門天立像》

《泥足毘沙門天立像》

鎌倉時代 山形・法音寺蔵

上杉謙信とともに戦った伝説の毘沙門天。

秋田市指定有形文化財《黒塗紺糸縅具足》

秋田市指定有形文化財《黒塗紺糸縅具足》

天文5年(1536)10月 秋田市佐竹史料館蔵 ※東京・山形会場で展示
展示期間:1月2日(月)~1月29日(日)

毛虫の意匠を前立とした佐竹義重の具足。

重要文化財《太刀 銘 安綱(号 鬼切)》

重要文化財《太刀 銘 安綱(号 鬼切)》

平安時代後期 京都・北野天満宮蔵 ※東京・山形会場で展示
展示期間:1月2日(月)~1月29日(日)

最上家寄進の霊刀。

《短刀 銘 吉光 号 五虎退》

《短刀 銘 吉光 号 五虎退》

13世紀 個人蔵 ※東京・京都会場で展示
展示期間:1月2日(月)~1月29日(日)

正親町天皇から上杉謙信が拝領した粟田口派の名刀。
五匹の虎を退けた由来がある。

《刀 無銘 名物籠手切正宗》

《刀 無銘 名物籠手切正宗》

14世紀 東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives
※東京会場で展示
展示期間:12月20日(火)~1月29日(日)

《唐草透彫烏帽子形兜》

《唐草透彫烏帽子形兜》

16世紀 山形・上杉神社蔵

戦場に輝く風折烏帽子形の変わり兜。伝上杉謙信所用。

豊川市指定文化財《唐草螺鈿鞍》

豊川市指定文化財《唐草螺鈿鞍》

天文5年(1536) 愛知・菟足神社蔵
展示期間:1月2日(月)~1月29日(日)

二代北条氏綱の銘がある装飾豊かな鞍。

重要文化財《厨子入木造蘆名盛氏坐像》

重要文化財《厨子入木造蘆名盛氏坐像》

桃山時代 福島・宗英寺蔵 画像提供:福島県立博物館
※東京・京都会場で展示

特別展示 国宝「上杉家文書」の世界


国宝「上杉家文書」は、旧米沢藩主・上杉家に代々伝えられた古文書群で、2001年に武家文書としては初めて国宝に指定されました。日本の武家文書の様式や形態、機能などを研究する上で貴重な役割を果たしています。


織田信長や上杉謙信、徳川家康など戦国大名らの書状や起請文などを特別に展示。激動の戦国時代をたくましく生きた戦国大名たちのさまざまな攻防、そして息遣いが伝わってきます。

国宝《上杉家文書》

第3章 権威 -至宝への憧れ-

応仁・文明の乱などの大乱を経て、列島各地には様々な権力が生まれ、
京都の政治的な位置付けは大きく後退した。
しかし、戦乱の世にあっても、
京都で蓄積された美術品や長い時間をかけて整えられた制度・秩序は、
なおも列島各地に影響を与えたのである。

狩野派が幕府や有力寺院のもとで多種多様な絵画作品を生み出すのもこの時代からである。
これらの美術品は、各地の有力者に譲られ、それぞれの地域であらたな役割を担った。
戦国時代に至っても、京都で生みだされた秩序や文化は、列島を一つに結んでいた。

国宝《上杉本 洛中洛外図屏風》

国宝《上杉本 洛中洛外図屏風》

狩野永徳筆 16世紀後期 米沢市上杉博物館蔵 ※京都会場で展示

足利義輝、織田信長、上杉謙信。数々の武将を魅了した絵師による極上の洛中洛外図屏風。

重要文化財《四季花鳥図屏風》

重要文化財《四季花鳥図屏風》

狩野元信画 天文18年(1549) 兵庫・白鶴美術館蔵 ※東京会場で展示
展示期間:1月9日(月・祝)~1月29日(日)

狩野派の大成者、狩野元信の手による和漢融合の金碧障壁画。

《毛氈鞍覆》

《毛氈鞍覆》

16世紀 山形・上杉神社蔵

馬上に映える朱の鞍覆。上杉謙信が十三代将軍足利義輝から使用を許可された。

重要文化財《松崎天神縁起 室町本》

重要文化財《松崎天神縁起 室町本》

16世紀 山口・防府天満宮蔵

西国の雄・大内義興がうつさせた松崎天神縁起絵巻。

国宝《雪中帰牧図》

国宝《雪中帰牧図》

南宋時代 李迪/画 大和文華館蔵 ※東京会場で展示
展示期間:1月2日(月)~1月15日(日)

第4章 列島 -往来する人と物-

戦国時代のはじまりの頃、この時期は今につながる村や町が成立した時でもあった。
村人、町人、商人などのあらゆる階層が活躍し、多くのひとびとが列島を旅するようになった。


国内の旅を支えた交通は、さらに列島の外へも通じていた。
北方ではアイヌ社会との交流、西国では中国や朝鮮などとの通交、
さらに南方からはのちの南蛮貿易につながる東南アジアとの交易である。
また西国では色鮮やかなアジアからの陶磁器が室内を飾った。
列島の縁辺では、周辺の異文化と接触があり、
そこで得られたさまざまな商品が国内に流通することになった。

《華南三彩五耳壺》

《華南三彩五耳壺》

16-17世紀 千葉・国立歴史民俗博物館蔵

中国南部で焼かれ日本列島にもたらされた三彩釉の軟質陶器。

重要文化財《木印 日本国王之印》

重要文化財《木印 日本国王之印》

室町時代 毛利博物館蔵 ※京都会場で展示


  • ※各作品の展示会場は都合により変更となる場合があります。